機能性表示食品 栄養機能食品トクホとはなにか？

機能性表示食品の目的とは？

２０１５年に加わった比較的新しい表示食品で、その名のとおり、わかりやすく食品の機能性を表示するということを目的につくられました。機能性表示商品として、食品などの機能性をわかりやすく表示することで、消費者が食材を選ぶときの選択肢を増やすという狙いもあります。

ただ、機能性表示食品として表示するために許可は必要ではなく、食品ごとの審査もないため、事業者が責任をもって科学的根拠や安全性を担保し、届け出をする必要があります。届け出の状況は、製品の臨床試験の結果や、文献調査が製品や成分にまでおこなわれているかという点において評価されており、それらの情報は、WEB上に公開されているため、誰でも確認することができるようになっています。

栄養機能食品の目的とは？

栄養機能食品は、生命の維持や、健康の維持に必要だということが科学的な根拠のもとに証明されていて、栄養を補助することを目的として表示されている食品です。表示するための基準は国が定めているので、この基準さえクリアしていれば、許可を取る必要もなければ、あらためて届け出をする必要もありません。

栄養食品や、栄養機能を表示することはできますが、表示が義務付けられている項目もいくつかあります。それは、日本人の基本的な食事摂取基準に則って、摂取する際に注意しないといけない事項や、一日に摂取してもいい栄養素の下限や、上限についてです。

現在認められている栄養機能食費は、数多く存在していてい、ナイアシン、ビタミン、パントテン酸、ピオチン、ビタミンA、B１、B6、B１２、C、D、E、K、葉酸、ミネラル、亜鉛、カリウム、カルシウム、鉄、銅、マグネシウムなどが代表的なものとしてあげられます。

トクホとは？

トクホというのは、特定保健用食品のことで、人間の身体に影響を与える保健機能成分を含んでいるということを表記できる食品です。人体に影響をおよぼす成分が含まれているわけですから、表示するためには、消費者庁長官の許可が必要で、個別に有効性や安全性について審査されます。

また、査読付きの研究雑誌等で有効性を掲載するのが認可のための条件として提示されているため、非常に厳しい審査をされることになります。つまり、トクホとして商品化されているものは、特定の効果が証明されている商品であるということがいえるので、効果について安心して購入できるというメリットがあります。現在までに、特定保健用食品として審査をパスしている効果として、血糖を正常に保つのに役立つもの、血圧やコレステロールを整えるのに役立つもの、お腹の調子を整えるもの、骨を健康にあるうのに役立つものなどがあります。

ただ、トクホとして効果を表示することはできますが、その効果をもたらしている関与成分に関しては、全てが同じというわけではないという点だけは、注意しましょう。どうしても気になる場合は、詳細のWEB上に公開する必要がありますので、それぞれの商品を販売している会社のホームページをチェックして、確認しておきましょう。