湯郷温泉は岡山県・美作三湯(みまさかさんとう)の一つです。
ちなみに、美作三湯とは湯郷温泉、奥津温泉,湯原温泉をいいます。
湯郷温泉はその昔円仁法師がこの地で鷺が足の傷を癒しているのを見て発見したと言われています。
それで別名「鷺の湯」と呼ばれているのですね。
また、湯郷温泉は蛍の鑑賞出来る温泉地としても知られています。
今回はその美作三湯の一つ湯郷温泉に蛍を見たくて行ってきましたので紹介します。
残念ながら蛍の動画を失敗しましたので、お借りしました。
では、蛍の見れる温泉、湯郷温泉について詳しく見てみましょう。
Contents
湯郷温泉とは?
湯郷(ゆのごう)温泉は、岡山県美作市湯郷にある温泉です。
平安時代に延暦寺の慈覚大師円仁法師によって発見されたといわれます。
1200年の歴史を誇る温泉です。
その温泉街の南西を流れる大谷川は、ほたるの鑑賞スポットとして知られています。
観賞できる蛍の種類は、ゲンジボタルとヘイケボタルです。
毎年「湯郷ほたるまつり」も開催され、
大谷川に飛び交う蛍とともに温泉情緒も味わえます。
「湯郷ほたるまつり」は2017年も6月3日(土)に開催されました。
毎年5月の終わりから6月の初めに開催されます。
残念な事は雨が降ると蛍の鑑賞が出来ないことですね。
湯郷温泉の泉質
- ナトリウム
- カルシウム塩化物泉
湯郷温泉の効能
- 消化器病
- 神経痛、リュウマチ
- 貧血症
- 婦人病
- 皮膚病など
また、美肌づくりの湯としても女性に人気の温泉です。
肌がつるつるになったのは本当に実感しました。
湯郷温泉までのアクセス
岡山駅から
(電車)
岡山駅前発宇野バス、林野駅・湯郷温泉行き湯郷下車(約100分)
回数がとても少ないです。
とても不便ですね。
(クルマ)
中国道美作ICから県道51号経由10分
わたしが宿泊した、湯郷グランドホテルには岡山駅~ホテルの送迎バスがあります。
岡山駅西口~ホテル 所要時間 1時間30分
14時 岡山駅発
10時 ホテル発
利用には事前予約が必要です。
湯郷温泉の観光
蛍鑑賞
蛍の鑑賞が出来る時期
5月下旬から6月中旬
この期間中は近くの大谷川に蛍が舞い、幻想的な世界を見せてくれます。
雨の日は駄目なのが残念ですね。
私が宿泊した湯郷グランドホテルでは夜8時30分ロビーに集合して大谷川まで案内していただきました。
大谷川は思った以上に大きな川で蛍がちょっと遠くでしか見えなかったのがとても残念でした。
鑑賞して、ホテルに帰えるとロビーで冷やしたぜんざいをふるまっていただき、とても感激でした。
からくり時計
湯郷温泉街にある高さ7.9m、幅4.3mの巨大なからくり時計です。
岡山県に伝わる巨人伝説「さんぶ太郎」のモニュメントだそうです。
朝8:00~夜21:00の間、正時を迎えると時計の上部が4分間開き、巨大なさんぶ太郎が登場します。
さんぶ太郎の右手は、弁当の中から出てきた大きな石を箸でつまんでいます。
左手は時計の屋根を押し上げて、大きな足を動かしているのが見える仕掛けになっています。
伝説では、那岐山に腰掛けたさんぶ太郎が箸でつまんだ石を投げ捨てたところ、湯郷まで飛んで来たとされているそうです。
その石は、2つの大きな岩が重なりあった「かさね岩」として現在も残っているのだそうです。
均衡を保ち絶対に落ちないことから受験のご利益スポットとしても知られています。
時計の前には屋根付きベンチがあります。
1時間に1度出てくれるので、時間に間に合うように早くから歩いて行ったのでそのベンチで休んで時間を待ちました。
天気に恵まれたので、青空の下ベンチで疲れを癒しながらのんびりとすごせました。
やがて時間になりさんぶ太郎が屋根を手で押し上げてあらわれました。
とてもかわいい無邪気な顔でした。
なお、夜はライトアップされるようです。
ゆーらぎ橋鷺の大噴水
吉野川にかかるゆーらぎ橋(歩道橋)から見る事が出来ます。
15メートル巾、27メートルの鷺の形をした大噴水です。
この鷺の大噴水は1時間ごとに定期的に舞い上がります。
行った日の午後、ゆーらぎ橋にとにかく行ってみました。
時間にはまだ、30分以上ありました。
でも、せっかくなので見学用に広く張り出してベンチもつけられている橋の上で待つことにしました。
突然主人が叫びました。
見ると橋の真ん中から噴水が上がっているのが見えました。
噴水は徐々に高くなり横にも広がり、鷺が羽を広げた風になります。
繰り返し羽根をひろげるように舞いあがります。
やがて徐々に噴水は小さくなり終わったようでした。
夜はLEDでライトアップされます。
2泊したので、翌日の夜に夕食後慌てて、もう3回目になるゆーらぎ橋にいってみるともうライトアップされた噴水がみえました。
LEDでライトアップされた鷺は幻想的に羽を広げています。
ゆーらぎ橋まで間に合わず堤防から見ることになったのですが羽をひろげた鷺はとてもきれいです。
現代玩具博物館オルゴール夢館
湯郷温泉には
現代玩具博物館オルゴール夢館、
鉄道模型館&レトロおもちゃ館
あの日のおもちゃ館 昭和館
があります。
この3館は有料ですが三館共通券があります。
共通券を最初に見学する所で購入すると割引きになります。
いずれも開館は9時30分からです。
最終入館は16時30分。
まず、現代玩具博物館オルゴール夢館に入りました。
入館すると奥の部屋のまわりにはレトロなオルゴールが並び真ん中には椅子が並んでいます。
椅子に座り、昔のオルゴールの説明、オルゴールコンサートが約40分。
1日5回行われるようです。
オルゴールは100年以上も前から人々に感動を与えてきたものだと言う事です。
昨年は諏訪の日本電産サンキョーオルゴール館を見学したので、数は驚かなかったのですが
また、ここで100年も変わらぬ音色を聞かせてくれている昔のオルゴールを何とも言えない感動で聴きました。
入り口はいろいろな現代玩具が置かれ、購入することが出来ます。
てつどう模型館&レトロおもちゃ館
私たちは三館共通券を持っているので見せると、懐かしいハサミを入れた切符をくれます。
改札を通り館の中に入いります。
約30平方メートルの巨大な鉄道模型ジオラマが入ると、すぐ目にはいります。
プラレールは自由にコースをえらべるようです。
いろんな電車が走っています。
また、湯郷温泉街の模型もあります。
館長さんはとても気さくですてきな駅長さんです。
帰り際にアイスクリームを買ってベンチで食べました。
改札口(館の入り口)、横の駅窓口は昔の田舎の駅そのままです。
懐かしい景色です。
昭和館
昭和館は少し道が違うのでとうとう行けなかったのが残念です。
昭和館は懐かしい昭和初期~中期の街並みを再現しています。
湯郷温泉街の中に以前からたたずむ建物を改装してつくられたスポットです。
そこに昭和の暮らし、あの日のかあさんの味、お茶漬けとたまごのぶっかけご飯をちゃぶ台に用意されています。
ブリキのおもちゃ、昔の漫画、雑誌等も展示しています。
その他小松崎 茂の原画やなつかしいおもちゃを展示しています。
湯郷グランドホテルに宿泊
今回の旅行ではまず蛍を見に行くと言う目的がありました。
蛍は大谷川で見られる。
それで、大谷川に近く、夜に蛍を見に行くことが出来る。
このことを条件に湯郷グランドホテルに決めました。
また、湯郷温泉は岡山で新幹線を降りてからが不便なので、ホテルの送迎バスがあることがとてもありがたかったです。
岡山駅西口から14時迎えのバスが発車します。
そこからノンストップで走り1時間30分かかります。
ホテルに到着すると、ロビーは広くて中には橋が架かって水が流れている。
素敵な空間です。
まず、チェックインをして、ロビーでお茶をいただきました。
部屋に案内されると、おかみさんの心使いの夫婦の鶴とあいさつの色紙がおかれていました。
その日の夕食、翌日の朝食 夕食は主人と二人で、ゆっくりと囲われたテーブル椅子席を用意していただきました。
三日目の最後の朝食は、初めて大きな広間で団体客と同席でした。
こんなにたくさんと思いながらいつも完食出来てしまう自分に感動しながら頂きました。
温泉はと言うと、とにかく昨夜蛍の鑑賞にいったので、この日はみんなが蛍の鑑賞に行っている間に温泉につかりました。
奥には露天風呂があり、露天風呂にも誰もいない風だったので、行ってみました。
案の定誰もいなくて、人生2回目の露天風呂につかってみました。
空気が冷たくて澄んでいて、温かい温泉がとてもとても快く素敵な体験でした。
顔を漬けてみました。
我慢限界まで息をとめて顔をつけました。
顔をあげて撫でてみるとつるつるです。
あとで美肌づくりの湯として人気と分かってとてもとても納得でした。
スポンサーリンク
ホテルの喫茶の横の足湯
ホテルの横から奥に進むと誰でも利用できる足湯がありました。
庭の奥の足湯です。
羨ましいかぎりの環境です。
疲れたらドアを開け中に入れば、そこはホテルの喫茶部です。
いつでもちょっと温泉の足湯ができるとは本当にいいですね。
まとめ
湯郷温泉は岡山県・美作三湯(みまさかさんとう)の一つです。
平安時代にこの地で鷺が足の傷を癒しているのを見た、円仁法師によって発見されたといわれます。
また、湯郷温泉は蛍の鑑賞出来る温泉地としても知られています。
温泉はナトリウム、カルシウム塩化物泉です。
消化器病
神経痛、リュウマチ
貧血症
婦人病
皮膚病など
また、美肌づくりの湯としても女性に人気の温泉です。
無色透明でつるつるになるのが実感できます。
観光施設としては、ゆーらぎ橋鷺の大噴水、現代玩具博物館、オルゴール夢館、てつどう模型館、レトロおもちゃ館
昭和館そしてからくり時計「三歩太郎」などがあります。
なお、温泉街のなかの道はとてもきれいで、印象的でした。
岡山駅から湯郷温泉への道の両側は今も段々畑の田んぼが印象的でした。
なお、蛍については、蛍の見ごろの時期はいつ?京都では?と言う記事に詳しく書いています。
あわせて読んでみてくださいね。