佐渡は新潟県西部の沖合いに浮かぶ、離れ島ですね。
東経138度、北緯38度。
日本海上にあり、新潟県に属しています。
琵琶湖に比べると佐渡のほうが一回り大きいようですね。
ちなみに琵琶湖の大きさは、670平方キロメートル。
佐渡は855平方キロメートルです。
東京23区の約1.5倍と言われています。
沖を流れる対馬海流の影響で、本土(越後)よりも気温が高く、雪が積もらないそうです。
新潟県ということで深い積雪を想像してしまいますが驚きですね。
また夏は逆に本土よりも1~2度低いので比較的過ごしやすい気候です。
島内には温泉宿も多く、単純温泉、塩化物温泉などの異なる4つの泉質が楽しめます。
佐渡と言えば金山、たらい舟、ゴールドパークでの砂金採り。
トキの森公園などいろいろと訪れたい地があります。
初めて訪れた佐渡のあれこれを書いていきます。
Contents
佐渡汽船「あかね」に乗って
佐渡に船でいくには新潟港から佐渡汽船で両津に行くか、直江津港から小木に行くかです。
今回、直江津港から小木港に行きました。
直江津~小木間は佐渡汽船に2015年4月21日に就航したばかりの高速カーフェリー「あかね」があります。
あかねは双胴船です。
佐渡汽船「あかね」の動画をお借りしました。
双胴船というのは2つの船体を甲板で平行につないだ船を言います。
「あかね」はまだ就航して5か月余の新しい船です。
直江津から小木まで新高速カーフェリーあかねは1時間40分です。
地元から観光バス(わかさ観光、わかさのバス旅)で朝出て、あかねに乗船しました。
わたしが佐渡に行くことを躊躇させていた日本海を渡るのです。
バスで聞いていた予想、そして船内に乗ってからの予想では、きょうは波が結構高いので揺れることを覚悟しないとダメみたいでした。
14時10分いよいよあかねが直江津港を出航しました。
座席は窓際の2人席です。
直江津の景色が少しづつ遠くなっていくとき、船尾のデッキに出てみました。
双胴船の船尾からすごく勢いよく激しく白波がおどっています。
やはり座席から船尾にいくには、かならず何処かにつかまっていないと無理でした。
座席に座っている時は感じなかった揺れは結構なものでした。
つかまっている手を離す前に次ぎのどこかをつかんでいないと立ってはいられません
でも、この揺れは船酔いにはならないと感じました。
やがて直江津も見えなくなり双胴船あかねは快適に進みました。
そろそろ1時間20分が過ぎる頃でしょうか?
やがて島が前方に見えてきました。
来れると思っていなかった佐渡です。
高速船「あかね」はとても素晴らしい船でした!(^^)!
帰りの心配をしなくても安心して佐渡の旅をたのしめそうでした。
佐渡2日目南部3分の2をめぐるバスツアー
まず最初に、私が今回バスツアーで回ったところは、以下のところです。
- 佐渡金山
- 小木海岸
- 佐渡西川ゴールドパーク
- 小木民族博物館
- 宿根木の集落
- トキの森公園
佐渡金山から宿根木の集落までを佐渡2日目の朝から夕暮れまでかけて回りました。
そしてトキの森公園は帰卿の日の朝に訪れました。
とても、充実したおすすめのツアーです。
では、それぞれを以下で詳しく説明しますね。
佐渡金山
佐渡といえば金山をだれもが思い起こすでしょう。
史跡佐渡金山はガイドさんが案内してくれます。
佐渡金山は、1601年に山師3人により発見されたと伝えられています。
鉱脈は東西約3,000メートル、南北約600メートル、深さ約800メートルの範囲に分布しています。
1603年には徳川幕府直轄の天領として佐渡奉行所が置かれ、
小判の製造も行われ江戸幕府の財政を支えたということです。
1869(明治2)年に官営佐渡鉱山となり、西洋人技術者を招いて機械化・近代化が図られました。
平成元年3月31日の操業停止まで388年間日本最大の産出量を誇った金銀山です。
ガイドさんについて道遊抗コース(明治以降)宗太夫抗(江戸期)を歩きます。
当時の作業の様子が坑道のあちこちで作業員の人形で見せてくれます。
食事をしているところや掘っているところ、休憩している様子など
いろんな場面が再現されています。
外に出ると当時の作業員が作業後入浴してから帰ったとされる大きな風呂場跡もありました。
今は草が生えていますが丸い大きな平地になっています。
それからその奥に国指定史跡「道遊の割戸」と呼ばれる採掘穴があります。
佐渡金山発見の端緒となった鉱脈の採掘跡だという大きな穴です。
小木海岸でたらい舟に乗る
バスは海岸線を走り小木に着きます。
少し海岸に向かって細い坂道を下り小木海岸に出ます。
そこではたらい舟体験が出来ます。
行くまでとてもいやでした。
乗るのはやめておこうと思っていました。
でも、バスを降りて坂道を海岸に向かって下っている時はもう乗る気でした。
いっしょに来た人たちは次々に夫婦や友達と2~3人で乗り岸を離れていきます。
まず主人が乗り、続いて恐る恐る傾きかかるたらいに乗り込みました。
たらい舟はけっこう早く狭い湾内をアッという間に廻って次々帰ってきます。
ただ、たらいに乗る時と、降りるときはちょっと気をつかいました。
着けた昇降棚が水に浸かったりするときがあったからです。
たらい舟は小木海岸の絶景の入り江で体験できます。
入り江の周囲は遊歩道になっていて赤い太鼓橋もかかっています。
湾内は波も穏やかで夏は海水浴も出来るようです。
たらい舟は狭く入りくんだ岩礁が多い小木海岸で、ワカメやアワビ、サザエなどを採るために考案されたといわれます。
洗濯桶から改良に改良を重ね今のたらい船になったといわれています。
岩礁の多い小木海岸で小舟より安定感があり、小回りが利いて自由に操作できるように改良されたということです。
たらい舟を使った漁は磯ねぎと言われています。
天気も良く快適なたらい舟体験でした。
佐渡西三川ゴールドパーク
西三川砂金山が発見された正確な記録はないようです。
西暦1100年ごろの「今昔物語」にのっているようです。
佐渡の金銀山の歴史は平安時代にこの「西三川砂金山」の発見より始まったと伝えられます。
西三川ゴールドパークは砂金の展示館と砂金とり体験施設です。
金山といえば、相川にある佐渡金銀山が有名です。
でも、ここ西三川でも昔、西三川砂金山から砂金がとれていました。
砂金採取のために成立した笹川十八枚村など、現在も当時の景観を残す集落や砂金山関連遺構があるとのことです。
砂金とり体験は
初級コース、中級コース、上級コースがあります。
初級コースは横長の砂の入った人工の川がつくられ、たったままで体験できます。
一人ひとりが砂をすくうかごを持ちます。
かごを思いっきり砂の底に入れます。
砂をすくって水の中で細かくゆすりながらだんだん持ち上げます。
少しだけ砂が残っている状態で砂金が入ってないかを見るのです。
頑張りました。
係りの人に見ていただくと
「え~~アッ!入ってます。」
老眼のわたしには見えませんでした。
でもやっと見つけて、入館する時1個づついただいた小さな瓶にいれました。
とれた砂金は結局2個でした。
あと中級コース 人工河川で
上級コース 自然河川で
のコースがあります。
採れた砂金はすぐ加工してくれます。
パウチカード 1枚 500円
作ってもらったパウチカード(主人が採った砂金4個が入っています。)
ペンダント
携帯ストラップ
キーホルダー 各1個1,500円
金のことならなんでも分かる体験型資料館です。
小木民族博物館 千石船展示館
千石船展示館に着くとガイドさんが待っていました。
展示館には実寸大に復元した千石船が船体だけ大きな館内に展示されています。
船の内部を見学できます。
また後ろには旧小学校の校舎(大正9年建築)がそのまま残され博物館になっています。
各教室には民俗資料、国指定の南佐渡漁撈用具、船大工道具など展示されています。
小木の生活の歴史を物語っています。
宿根木の集落へ
宿根木は江戸寛文期(1661年~1676年)に回船業の集落として発展しました。
千石船と船大工の里です。
ここも先程のガイドさんが案内してくれました。
入り江の狭い土地に家屋が密集し、独自の板壁の連続です。
また、石畳の路地も当時の面影をそのまま残しています。
伝統的な構造物は主屋、納屋、土蔵など106棟を数え、ほぼすべてが二階造りです。
船大工が建てた家もありました。
宿根木は現在、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
狭い路地を挟んで立ち並ぶ家々は角の家は三角の家もあります。
中はどうなっているのか?
角のところの畳はどうなっているんだろう?
家具は三角なのかな?
不思議な路地を見学します。
ここは全国でもユニークな存在です。
実際に住むには大変かなと思いました。
トキの森公園
トキの森公園は佐渡島の中央部に広がる国仲平野の東側、新穂地区にあります。
「トキ資料展示館」と「トキふれあいプラザ」があります。
トキふれあいプラザは平成25年3月30日オープンしています。
「トキまで2CM!?」
を合言葉に大型ケージ内にいるトキの生態を見れるようになりました。
隣接のトキ資料展示館でも直接観察できるようになっています。
現在自然界には70羽余りのトキが生息しているそうです。
しかし、野生定着というレベルには達していないため保護と育成にも力をいれています。
施設は自然に近い環境を再現することでトキの生態を観察できるように整備されているとのことです。
大きなケージ内では自由に飛んだり、休んでいるトキを見ることが出来ます。
池にはどじょうがいるのが見えました。
ケージの近くの森の中でつがいのときが仲良さそうにいるのを見ることが出来ました。
ほほえましい景色です。
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宿泊の宿、両津やまきホテル
今回の旅行でお世話になったのは両津やまきホテルでした。
2泊お世話になりました。
両津湾、加茂湖を見下ろす高台にありました。
眺望のよいホテルです。
ホウサンを多く含む温泉は諸病の他にも、眼の病に効くそうです。
大浴場は地下1,500メートルからの湯を湛えています。
泉質
水素塩温泉アルカリ性低張性温泉
主成分
ナトリウム、塩化物炭酸
効能
慢性婦人病、リウマチ、神経痛、五十肩、うちみ、慢性皮膚病、
きりきず、虚弱児童、運動麻痺
着いた日の夕食には大きな蟹がつきました。
2泊目の夕食の写真です。
朝はバイキングでした。
また夕食後一段落した8時からはホールで「佐渡おけさ」を踊っていただきました。
その後手ほどきを受けることも出来ます。
2泊した朝はホテルの方たちが坂を下っていく私たちのバスを見えなくなるまで手を振って見送ってくれました。
最後に
今回主人のずっと行きたがっていた佐渡にとうとう行くことが出来ました。
佐渡といえば島ですよね。
当然と言えば当然ですが船か飛行機で渡るしかありません。
これがわたしの佐渡への旅行をいままで阻んできました。
先日主人にとうとう佐渡旅行を強行され、一大決心の末初めて佐渡に旅行しました。
心配した船も直江津~小木間の往復を利用した高速カーフェリー「あかね」はとても快適でした。
旅行先で時々乗る連絡船や遊覧船は短い距離なので不安ながらも乗ってきました。
船というといつも思い出すことがあります。
20代初めに行った伊豆大島に行く船で酔いそうになったことです。
大きく上下に揺れる船はどんな乗り物でも平気なはずの私の自信をくつがえしそうになりました。
その時は職場の若い仲間達と大声でフォークソングを歌って難をのがれました。
いま、そんなことも出来ないので心配でした。
佐渡は素敵でした。
また離島なのに水田が広がる光景(国仲平野)は、本当に驚きです。
またあちこちに柿が実っていました。
おけさ柿といわれたくさん育てられています。
柿は大好きなのでうらやましいなと思いました。
佐渡に旅行を計画されている方の参考にしていただけるところがあればうれしいです。