猫はとてもかわいいですね。
でも、猫が仮病を使うって信じられますか?
つぶらな瞳で身体をすりつけて甘えてくるあの純情そうな猫ですよ!!!
我が家には、わたしが子供の頃から現在までにいろいろな猫が家族になってくれて楽しい思い出をいっぱいくれました。
みんなそれぞれに個性があり、それぞれにその子にしか無い出来事もあります。
そんなかわいい猫たちの中で印象に残っているハニー君の事を思い出しています。
ハニーくんは我が家で初めてで、おそらく最後の血統書付の猫でした。
血統証書には猫名 ジャナサンズ エドウィン
生年月日 1987年3月25日
目色 グリーン
ペルシャ(チンチラ)シルバーのオスでした。
その血統書には曾祖父母まで書かれています。
Contents
ハニーくんに初めて会った日
娘が中学生になり、電車で4キロほど離れた学校に行くことになりました。
学校から駅の間にペットショップがあるのですが毎日学校からの帰りに、そのお店にいる猫を見てなかなかそこを離れようとせず、電車に遅れそうになり友達が困っていると言うのです。
そこで主人とその猫に会いにいきました。
店には可愛いい、毛がふわふわの猫がガラス越しに覗き込む私たちに愛嬌を振りまいてきました。
でも、驚くことに7万円と値札がついていました。
それでも少し値下げされた価格でです。
主人は迷わず銀行に走りその子猫は我が家の家族になりました。
その日学校から帰ってきた娘は、ペットショップにいなかったのできっと家にいるにちがいないと思ったと、後で聞きました。
お手を覚えたハニーくん
あとにも先にも”お手”を出来るようになったのはハニーくんだけです。
毎日何回も好きなおやつを目の前に置き、片手を握って
「お手!」
「お手!」
と言い聞かせました。
開いた手のひらの上にハニーくんの片手を乗せて
「お手!」と繰り返しました。
そのあと大好きなおやつをあげるのです。
何日くらい繰り返したでしょうか?
いつもの大好きなおやつを持ってくると、ハニーくんから手を差し出して私の手に乗せたのです!!!!!
感動しました。
駄目だと思っていた猫がお手をしたのです。
それからはおやつをねだる時は自分から前に来て片手を出してお手をさせてくれ!という仕草をするようになりました。
お手を覚えた猫はハニーくんがはじめてです。
ところがもうひとつ我が家の猫で初めてのことがあります。
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ねずみを捕らないハニーくん
せっかく猫がいるのにハニーくんは全くねずみに関心を示しませんでした。
ねずみは悠々とキッチンどころかリビングも走りまわりました。
でも、ハニーくんは、見ていても知らんふりです。
ねずみを捕るという行為も、何代もに渡ってやった事が無いと無くなってしまうのですね。
猫はねずみを捕るという常識もずっと何代もに渡って、捕ったことがないと遺伝子が変わってしまうのですね。
ねずみを捕らない猫は我が家にいた猫ではハニーくんだけでした。
ハニーくんが病気に・・・
ハニーくんが7歳になったころ、おしっこを家中のあちこちで漏らし、元気がなくなりました。
今なら近くにも動物病院がありますが、当時は動物病院など近くにはありませんでした。
電話番号帳で調べ、隣県まで連れていきました。
ハニーくんは尿路結石症のようでした。
管をさしてたまっている尿を抜いて貰いました。
でも、また部屋のあちこちに少しずつ漏らすので部屋中に新聞紙を敷き詰めました。
そして娘と一晩中付きっ切りで見守りました。
尿を抜いて貰う処置を2回くらいくりかえしもう少し遠くに良い獣医さんがいらっしゃることが分かり連れて行きました。
その獣医さんはすぐに尿路結石だったと思うのですが診断され、処置をしてくださいました。
チンチラの長毛の手にチューブを巻き血管を探して注射などの処置をしてもらいました。
猫のそんな処置をそれまで見たことが無かったのでとても驚いたのを覚えています。
そして高齢猫用のマグネシウムを低減した餌を与えるようにと教えていただきました。
今ならどこにも赤ちゃん猫用 高齢猫用といろんな年齢に合った餌を買う事が出来ますが、当時は獣医さんにしか無い特別な餌を買って食べさせる事になりました。
ハニーくんの憎めないうそ
ハニーくんは処置をしていただいた獣医さんには毎日車で1時間半くらいをかけて通いました。
ハニーくんは家でもとても甘ったれになりました。
娘も家に居る時はずっとハニーくんの側に居てあげたりみんなも気にかけてあげたりしていました。
ハニーくんはなかなか元の元気には戻りませんでした。
毎日病院に通う車の中でも、とてもおとなしくジッと横たわっていました。
そして「もう大丈夫です。」と全快を告げられた日の帰りの車の中です。
ずっと箱の中で横たわって元気が無く心配させたハニーくんが、なんと座って首を伸ばし、元気よく外の景色を眺めているのです。
そうしてその日から今まで通りの元気なハニーくんに戻ったのです。
後日獣医さんにその話をすると
「そんな子が、時々いるんですよ」とのことでした。
病気の時に付ききりで、やさしくかまって貰い、こうしていればこれからもずっとこんなふうにしてもらえるにちがいない!
ずっと病気のふりをしていよう!!!と思うようなのです。
猫にもこんな知恵があったのかと本当に驚き、また一層かわいいと思えるようになりました。
まとめ
猫は人間の言葉は話せません。当然ですが私たちも猫の言葉は、推察はできますが本当のところは分かりません。
でも、猫もきっと思いっきり甘えたかったり、とんでもなく腹がたって煮えくりかえっている時もあるのでしょうね。
自分を振り返ってみると、自分の都合で可愛がったりすげなくしたりしている事に気づきます。
猫も大切な家族の一員です。
身体の調子の悪くなるときもあります。
自分で訴えることが出来ない分、一層気をつけて楽しく幸せな暮らしをさせてあげたいですね。